4月分研修レポート
皆様いかがお過ごしでしょうか?新年度となり、新たな環境での生活が始まった方も多くいらっしゃると思います。
そんな中、私たちもまた新たな環境での生活をスタートさせました。一時期は渡航すら危ぶまれましたが、なんとか実施することができました。この研修の実施にご尽力いただいた方には感謝してもしきれません。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
それでは研修レポートの本題に入っていこうと思います。これからお話しさせていただくのは、国家試験終了後のおよそ20日間で学んだことについてです。
海外旅行の経験すらなかった私には何もかもが新鮮でしたが、ここではコロナ禍において大きく変わった渡航時に関係する制度及びワークショップで学んだ内容についてのみ述べさせていただきます。
まず、第一にDPDについてです。DPDとは
Digital Passenger Declaration の略称で、「デジタル渡航者宣言」と訳されます。これは、オーストラリア政府がCOVID 19への対策として、渡航者にアカウント登録およびフライト毎のオンラインフォーム提出を求める制度です。
DPDに登録する必要のある情報は大きく分けて以下の3点です。
1.
ワクチンを2回以上摂取していることを証明するもの(ワクチン接種証明書など)
2.
フライト時刻の72時間前以内に行われたPCR検査での陰性証明書または24時間以内に医療機関で実施されたRTA検査の陰性証明書
3.
各種質問事項への回答
上記の3点を入力し終えると、DPDへの登録及びフォームの提出が完了します。このDPD
の完成をもって入国の資格が与えられるため、登録を怠ると入国を拒否されてしまいます。
また、故意に誤った情報を登録した場合には懲役刑が課される場合もあるため、注意が必要です。
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| DPDの概要 |
続いて、Victoria Quarantine Declaration についてです。これは「ヴィクトリア検疫宣言」と訳されるもので、ヴィクトリア州が独自に定めた制度です。すなわち、ヴィクトリア州以外の州から入国する際には必要になりません。また、強制力も弱く、提出をせずとも入国することは可能です。実際、原因不明のエラーにより、私たちはオンライン上のヴィクトリア検疫宣言を完了できず、書面にて各種設問に回答しましたが、提出は求められませんでした。
しかし、より出入国をスムーズにしたいなら、登録しておくことをおすすめします。登録すべき内容に画像は含まれないため、各種質問に回答するだけで登録を完了することができます。
最後に自己隔離についてです。これは空港到着後に行う必要のあるものですが、州によって異なる内容が含まれるため、ご注意ください。
ヴィクトリア州の場合、以下のように設定されています。
・ワクチンを2回以上接種している場合
: RAT検査で陰性が確認されるまでホテルまたは自宅で自己隔離
・ワクチンの接種が2回未満の場合
: 1週間の強制隔離
上記の通りになるため、もしワクチンを接種できるのであれば、渡航前にワクチンを2回以上接種しておくことが望ましいと思います。
特に上記の3点が入国に際して今までと大きく異なる点だと思われます。しかし、これらの情報は随時アップデートされるため、渡航する際にはオーストラリア政府及び到着予定の空港が位置する州のホームページを確認しておくことをお勧めします。
参考にオーストラリア政府及びヴィクトリア州が提供するサイトのURLを記載しておきます。興味がおありでしたら是非ご覧ください。
ü オーストラリア政府
: https://www.australia.gov.au/international-travel
ü ヴィクトリア州政府
: https://www.coronavirus.vic.gov.au/information-overseas-travellers
ü サービスヴィクトリア
: Victorian Government
Services Online | Service Victoria
続いてはワークショップで学んだ内容についてです。
4月10日までに学んだ主な内容は以下の通りです。
ü Pre-Delivery Inspection
ü CVTF Coolerの取り付け
ü CIVIC HatchbackのFuel Pump交換
それでは順を追って説明していきます。
まず、Pre-Delivery
Inspectionについてです。
Pre-Delivery Inspectionとは納車前点検と訳すことのできるもので、主にPDIと略して使われます。
PDIの詳細な内容は車種により異なるため一概に説明することはできませんが、主に行う作業は以下の通りです。
ü フロアマットの設置
ü 在庫管理用車両識別シールの取り外し
ü 保証期間等を記載したステッカーの貼り付け
ü オーナーズマニュアルへ車両識別情報の記入
à Engine Number
à Vehicle Identification Number
à License Plate Number
ü テストドライブ
ü 洗車
以上がPDIの主な作業内容です。点検の内容としてはいささか軽いものに感じられるかもしれませんが、新車状態であることを考えると十分に機能を果たすことができると考えられます。
続いて、CVTF
Coolerの取り付けについてです。
CVTF
Coolerとは、トランスミッション内を循環するオイル(CVTF : Continuously
Variable Transmission Fluid)を冷却する装置です。この装置が必要となるのは主に暑さの厳しい地域で使用される車両で、主に輸入車仕様のものに対して取り付けます。
取り付けは以下の通り非常にシンプルな方法で行うことができます。
1.
左前タイヤの取り外し
2.
左前エンジンアンダーカバーの取り外し
3.
導風部を設けたフォグランプハウジングへの交換
4.
CVTF Coolerにオイルを満たす
5.
CVTF Coolerの取り付け
6.
導風部を設けたエンジンアンダーカバーの取り付け
7.
タイヤの取り付け
8.
右側フォグランプハウジング交換
→ CVTF Coolerの取り付け及びエンジンアンダーカバーの交換を除き、手順は左側(1.~7.)と同じ
最後にCIVIC
HatchbackのFuel Pump交換についてです。
この作業は少々複雑で、Fuel Pumpを取り外したのち、分解をして部品を交換する必要があります。したがって分解作業については割愛させていただき、概要のみを記載したいと思います。
Fuel
Pumpの交換作業の概要は以下の通りです。
1.
トランクカバーの取り外し
2.
後部座席の取り外し
3.
Fuel Pumpの取り外し
4.
Fuel Pumpモーター部の交換
5.
取り外し(1.~4.)と逆の手順で取り付けを行う
上記のうち、4.の工程において分解を行うため、最も複雑な工程は4.といえます。詳細な手順を記載することはできないため、主に注意すべき内容についてのみ記載します。
ü Fuel Pumpのタイプ
à Type AとType Bが存在するため、適合表にて確認する
ü 燃料の噴出
à 燃料圧力が加わったまま作業を行うため、保護メガネを着用し、ウエス等で包みつつ燃料配管の接続解除を行う
ü 配線の断線
à センダユニットに用いられる配線は非常に細いため、取り回し等は正確に行う
ü センダユニットの可変抵抗部に触れてはいけない
à 抵抗値が変化し、正確な燃料残量を表示できなくなる恐れがあるため
ü 再使用不可部品の交換
à 燃料漏れ防止するため、高圧が掛かる箇所のシール部品等は確実に交換する
以上がFuel Pump交換時の主な注意点です。燃料に関する部品であり、可燃性の液体を扱う部品であるため慎重な作業が求められますが、現時点で最も整備をしている実感を得られる作業であるため、個人的に最も好きな整備作業です。
作業内容については写真を交えてお伝えしたかったのですが、はっきりとした許可が得られなかったため掲載を見送らせていただきました。今後は確実に許可をとり、掲載できるよう努めていきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。可能な限りSuzuka、Harunaとは被らない内容にしてありますので、ぜひ2人のブログもご覧ください。
それでは皆様よい1月をお過ごしください。
